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株式会社 久和屋
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久和屋の手と目

数字と感性でブランドを支える、広報の手と目

経理・広報
村松彩乃

経理と広報。独自の視点で久和屋のこだわりを届ける

広報の仕事は、単に綺麗なカタログを作ることではありません。その一冊がお客様に家具を届けるきっかけになり、職人たちの正当な評価や暮らしを守る盾になる。
久和屋の『経理』と『クリエイティブ』を担う村松は、異色の経歴の持ち主です。入社以来8年間、経理として数字のプロフェッショナルであり続けた彼女が、制作の最前線に立つことになった裏側には、徹底したロジカル思考とモノづくりへの深い敬意がありました。

制作した久和屋総合カタログ

経理の視点と広報のしごと

村松が広報に抜擢された最大のミッションは、カタログ制作の「内製化」でした。外注コストを削減し、その分を設備投資や職人の環境整備に充てることで、納期短縮と品質向上を両立させる。その経営的な視点は、まさに経理ならではの発想です。
「小学校の頃からパソコンが身近な環境でしたが、実務で使うIllustratorやPhotoshopは全くの独学でした。調べながら、100ページに及ぶ総合カタログを自ら組み上げていく。写真のマスク抜き(背景消し)の作業が延々と続くときは、正直『地獄だ』と思うこともありましたが(笑)、社内の応援があったからこそやり遂げることができました」

(写真)これまで3シーズンのカタログを内製。書き込みや付箋が多く貼られ使い込まれた様子が伝わる。

外注せず、自分たちの手で作ること

村松にとって、数字を扱う「経理」と、感性を形にする「制作」の切り替えは、当初大きな葛藤がありました。
「経理はロジカルな思考が求められますが、制作には自由なクリエイティブな思考が必要です。この二つの頭を切り替えるのは簡単ではありません。しかし、制作を通じて現場を深く知るうちに、自分が作る販促物が『買って良かった、売って良かった』というお客様と社員の満足に直結していると気づいたんです。目的意識があるからこそ、制作にも力を注げると感じています」

(写真)カタログ以外の販促物も村松が担当する。

カタログ以外の販促物も担当する。
製品撮影用に常設された撮影ブース

考えることと形にすること

村松が広報として最も情熱を注いでいるのは、久和屋が長年貫いてきた「健やかな家具作り」と、それを支える職人の技術を正しく発信することです。
「私たちは1996年から『健康家具』への取り組みを始めました。当時はまだシックハウス症候群という言葉も一般的ではなく、周囲からはなかなか理解されなかったといいます。それでも、使う人の健康を第一に考え、先駆けて挑戦し続けてきた。その歩みは、大きな自負となっています」
その想いは、単に新しいものを売るだけでなく、「修理して使い続ける文化」にも表れています。

(写真)製品撮影用に撮影ブースが社内に常設されている

長く使い続けられる、ということ

久和屋の家具は、買い替えではなく、修理して受け継いでいくことが前提です。ベテラン職人たちが、傷んだ箇所を新品同様にメンテナンスし、一生モノとして愛着を持ってもらえるよう整える。この素晴らしいアフターフォローの体制こそが、久和屋の価値の一つ。
自社製品への愛着は、自身のルーツとも重なります。大人になってから、実家にある家具が実は久和屋のものだったと気づいたエピソードは、彼女にとって大きな驚きであり、喜びでした。

「久和屋は、静岡県民の暮らしに寄り添い、長い間愛され続けてきたメーカーなんだと改めて実感しました。そんなブランドの歴史と職人の熱量を伝えていきたい」。
翻訳者・村松の「目と手」は、今日もつくり手の誇りを、未来の使い手へと繋ぐ一冊の形に編み上げています。


経理とクリエイティブの両立を支える愛用のロジクール製マウスとジェットストリーム

愛用品
村松のデスクで、正確な実務とクリエイティブを支えているのがこだわりの道具たちです。ペンは工場長と同じく「ジェットストリーム」を愛用。あまりの使い心地の良さに、社内スタッフの誕生日などにプレゼントしてその良さを広めているほどです。また、マウスはロジクール製を選択。経理の細かな数字入力と、デザイン制作の繊細な操作、その両方を効率よくこなすための、彼女らしい選択です。